それがまた可愛くて、
見惚れてしまう。



あっという間に先頭の悟さんの
定食から順番に渡されていく。



やっと会えたのに、たくさん話したいのに
たった1メートルの距離でも
周りを気にしてそれさえ叶わないのがもどかしい。


俺の番が来て食事を受け取る。
もう一度凛花さんを見ると、
目が合った。


声を出さずに
「が・ん・ば・っ・て」
と口を動かして伝えると、


笑って頷いてくれた。



どれだけ疲れ切ってても
好きな人の笑顔が見れるだけで
また頑張ろうって思えるなんて
すごいよな。




食事を待って、メンバーが席に向かう後を追う。

ふと後ろを振り返ると
俺の後ろに並んでいた
新がまだ来ていない。


「あいつ、どこいったんだよ...」