「お風呂上がりました〜....」
っと、あ。
借りた部屋着を身につけて
リビングのドアを開けると、
机にPCを広げて
伊吹くんが真剣な表情で作業をしていた。
きっとお仕事中だ。
邪魔しないようにそっとリビングに入ると
私の気配に気づいた伊吹くんが
PCを閉じながら、
「上がった?おかえり!いいねぇ俺の部屋着笑」
と私にいう。
「ごめんね、お仕事中だった?どうぞ続けて?」
「んーん。急ぎじゃないんだ。ダンスの構成とか
ふと思いついた時にメモするようにしてて。」
すごいな。
お仕事に対する姿勢がやっぱり本物。
常に気を張って疲れてるだろうな。
「明日お昼過ぎからお仕事だもんね?
何時に起きるの?」
「朝はいつも軽くランニングするから
遅くても8時頃起きるんだよね。
でも明日は凛花さんといたいから
行くのやめよーかな笑笑」
「え、それならあたしも走るよ!」
「いや、合わせなくていいよ!!」
「違うの。私も休みの日とか遅番の時は走った後、仕事行ってるんだよ!だから全然合わせてるとかじゃないの。」
「そうなんだ!なんかそういうのも合うって
最高だな。笑」
「なんかアウトドアカップル?だね。笑」
「俺、凛花さんと色んなとこ行きたいな〜
ほんとこれから先が楽しみ。」
そうやって伊吹くんの思い描く未来に
私がいることがすごく嬉しかった。
「ふわぁぁ〜。今日は色んなことが
ありすぎて眠くなってきちゃった。笑
伊吹くん、お風呂入ってきたら?」
「俺、後で入るよ!
凛花さん俺のベッド使って。あ、ちゃんと来客用に布団あるから俺はそっちに寝ます!!
今日までは笑笑」
「次からは??笑」
「それはわかんない笑笑」
