「はぁー。」



深夜23時。


仕事を終え、家に帰りつく。


玄関のドアを開けると凛花さんの靴があった。


えっ。

急いでリビングのドアを開けると
ダイニングテーブルに座って俯く凛花さんの姿。



手元には...



「伊吹くん。何ですぐ言ってくれなかったの?」


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凛花さんは全てを悟ったらしかった。



涙を浮かべて俺を見る凛花さんを見て、




——— 俺の心は決まった。