「....でね、....ねぇ聞いてる??」



「...ん、あぁごめん。ちょっと考え事してて」


チーフから与えられた期限まで残り3日。


中々答えを出せない俺は久しぶりにできた電話も
そのことで頭がいっぱいで上の空



「どうした?何かあった?疲れてる?」


心配そうに聞いてくれる凛花さんに
話さなければと思いつつも

ずっとそばにいたい



でもこのままではいられない
ファンにも凛花さんにも迷惑がかかる


それでも踏み切れない。



の無限ループに陥って何も伝えられないでいた。



答えはただ一つ


"別れ"


はっきりは言われなくても、

どう考えても、


それしか選択肢がないこの状況に
立たされて気が狂いそうだった。