たしか、
私へのおめでとうの言葉と共に
一緒にいてくれて嬉しいとかそういう感謝の言葉を
伝えてくれてて
うんうん、私も幸せだったよ。
って振り返りつつ
途中で、
良かった。振られる感じではなさそうだって
ほっとしてたらいつのまにか手のひらにのせられた、それ。
へ???
あ、誕生日プレゼント!?
またお高いアクセサリーもらっちゃうのも
申し訳ないなぁ、、、
「開けてみて。」
伊吹くんがそういうから
わくわくしながら開けてみると、
....!?!?!?
箱を開けて中を見て
一瞬思考が停止。
絶対ただの指輪じゃない。
緩やかな2つのカーブが混じり合うリングについているのは
明らかに普通じゃない煌めきを放つダイヤモンド。
「えっ...これって...」
私が視線を上げると、
そこには今までに見たことあるのとはまた違った
表情の伊吹くん。
彼の瞳の奥に
秘められた決意のようなものを感じた。
「俺はアイドルだから今すぐ一緒になるっていうのは、、、できない。...でもこれから先、俺の生きる未来に凛花さんの存在がないっていうのは考えられないんだ。」
「いつになるかわからない約束で縛るのはずるいってわかってる。けど、俺はそれくらいあなたを思ってるって...伝えておきたくて。」
まだ、付き合って長くない私との未来を
ここまで考えてくれている。
「この先の未来、俺と共に生きてくれませんか?」
芸能人、アイドルという職業を背負って
覚悟を持っての言葉だということは十分に理解できた。
いつになっても良いから
私だけの伊吹くんになってくれるまで
どれだけでも待つよ。
伊吹くんのファンの皆さんごめんなさい。
いつか伊吹くんを独り占めさせてください。