「うー……」

「まつり、その。ごめんな、あ、あのっ、えっと……実は、ちょっとその──どうしよう、まつりに倒されて上から見下ろされるのが……なんか気に入ってきたなんて恥ずかしいし言えな……ああ、喋ってる……。はぁ。えっと、だから」

夏々都は慌てて弁明を考えては、焦る。まつりに泣かれると、夏々都は困るのだ。嘘をつかれて悲しくなったと思ったらしい彼は、結果白状しなくてよさそうなことまで、勢いで、つい喋ってくれた。

「──まつりは何も感じないからってぐいぐい来るけど……さすがに、その。えっと……一線は残しておきたいっていうか、いや、あのお前、挨拶って言ってたけど、ぼく自身はお前の身体とは違って、その、感じないわけじゃないこともときどきあるし……」

「なるほど、まとめると、軽い範囲なら何も思わないし平気なんだけど、あんまり激しいとさすがに興奮せざるを得なくなるし、まつりはその時点で満足して放置するので、すごくきまずいと」

「そう。スキンシップが過剰なんじゃないかな」