甘い災厄


責任でも取ってもらえるのだろうか。
恋愛とか、好きとか、未だによくわからないけれど、まつりはある意味特別だし……
って、責任って何だ。
どう取らせるというのか。
「夏々都、コンビニとか近くにあったと思うから、探しに行こ」

まつりに言われ、ぼくはハッと我に返る。

「そうだな……」

曖昧に答えながら、エントランスのドアを開くと、心配そうな顔が、こちらを覗き込んでくる。

「……ななと? やっぱり具合悪い?」