甘い災厄


「ああ、だから、外じゃだめだと」
夏々都が頭を抱える。
よく、わからない。

「恋人でもあるまいし」

まつりは呟く。
後ろや前から、突如「えーー!」と声が上がった。
……なんなんだこのバスは。