恐る恐る、振り返る
左手にクラリネットを持って
先輩が、入口に
仁王立ちしている
怪訝そうな、表情を浮かべて
「あっ、あのっ!」
頭のてっぺんから
3オクターブくらい上の
素っ頓狂な声を出す
いや、振り絞って
「そのっ、お、お邪魔で、なければっ!」
「......?」
「い、一緒に、れ、練習...」
...して、欲しいんですけど
語尾はついに、蚊の鳴くような声で
蚊って鳴くの?なんてくだらないこと考えて
左手にクラリネットを持って
先輩が、入口に
仁王立ちしている
怪訝そうな、表情を浮かべて
「あっ、あのっ!」
頭のてっぺんから
3オクターブくらい上の
素っ頓狂な声を出す
いや、振り絞って
「そのっ、お、お邪魔で、なければっ!」
「......?」
「い、一緒に、れ、練習...」
...して、欲しいんですけど
語尾はついに、蚊の鳴くような声で
蚊って鳴くの?なんてくだらないこと考えて


