「でも、高校に入ってから連絡先手に入れたもん!」



グループラインから勝手に追加しただけだけど…


「その、晴人?そいつ油断してんだろ。芽衣は絶対自分以外の男好きにならないって。」



「んー。どうだろ。…そもそも眼中にない感じかな?」


諦めるつもりはこれっぽっちもないけどね。


それに晴人くんは色んな人から告白されるけど、全部断ってるみたいだし。


諦める理由がないもん。



「やっぱり土日は人多いねぇ」



「だな。」




家族連れやカップル色んな人が交差するなか、私の晴人レーダーが反応する。




周りを見渡し探すと、



…いた!



「え、」




向こうのほうから、すごい剣幕で歩いてくる晴人くんの姿。



私が見つける前に、晴人くんはわかってたみたいで、私に向かって歩いてきてる。



どうして、なんて考えてる間に晴人くんはもう目の前に来ていた。