推しとか恋とか青春とか。

………そんなの答えられない…


だってライクとラブ、考えたことなかったし。



「ゆに、花火消えてる」



真留君はそう言うと、新しい花火を渡してくれた。


もおっ、紗枝が変なこと聞くから…!


花火に火をつけようとするけど、風で手こずってしまう。



「俺の花火から貰っていいよ」



と声を掛けてくれたのは学君だった。


真留君も学君も優しい…


どっちがライクで、どっちがラブ…?


っ、また考えてた…!!


これもそれも紗枝のせいだ。


と紗枝を睨むと、真留君と楽しそうに花火をしていた。


人の気も知らずにっ…



「彼方、」


「…ん?」