推しとか恋とか青春とか。

「ゆに、」



帰り道、ふと呼ばれた名前に顔を上げる。



「今日すっごく楽しかったね。また来年もゆにとお祭り来れたらいいなぁ」


「わたしも楽しかった。この夏休みで一番だと思う。また来年も一緒に来ようね」


「がっくんと勉強するより楽しかった?」


「それはもちろんっ。わたしに勉強は性に合わない」


「…そっか。じゃ、また来年も一緒に来よう。約束」



そう言って差し出された小指に自分の小指を絡める。



「「約束ぅ〜」」



夜道に響いたわたしたちの声は、どこまでも弾んでいたと思う。


今日は真留君と距離感がすごく近かったけど、その距離感も悪くなかった。


それほど真留君とのお祭りは楽しかった。


こんなに楽しいなら、来年のお祭りは絶対真留君と行きたい。


だから、この約束は守られるといいな。