推しとか恋とか青春とか。

真留君の手はなぜか安心感がある。


だから、今日はこのままでいよう。



「見て見て、亀掬いだって!」


「ほんとだぁ。可愛い〜」



と思えるのも小亀のうちだけだもんね。


大きくなった亀はちょっと怖いし、なんなら気持ち悪い。


から、亀掬いは見るだけでスルー。


その後も屋台を見て回っていると、1人の男性が声を掛けてきた。



「そこの美男美女のおふたりさん。記念に写真なんてどう?」



写真か〜、いいかも。


それに、美女って言ってくれたし!



「真留君撮ろうよっ」


「ん。いいよ」



お金を払い、真留君と並んで立つとカメラに視線を向けた。