推しとか恋とか青春とか。

意識、してる……


特に今日の真留君には。


だから、こんなに調子狂うんだ。



「そろそろ行こっか。ゆにとお祭り、すごく楽しみにしてたんだ〜」



と立ち上がった真留君に続き、カフェを後にした。


それにしても、ほんとに人が多い。


お祭りってこんなに人だらけだったっけ…?


地元の小さなお祭りしか知らないわたしにこの人の多さは驚きでしかない。


とりあえず、今真留君とはぐれたら終わりも同然。


はぐれないよう、見失わないように注意して歩いていると、真留君が足を止めた。



「真留君…?」


「手繋いでもいい?」


「手…?」


「はぐれたら嫌だから」


「あ、うん…そうだね」



それだとはぐれる心配もいらないもんね。