推しとか恋とか青春とか。

次の日のお昼過ぎ…



「来てるし…」



散々悩んだ結果、図書館の前に居る。


悩んだつもりでいるけど、行かない選択はなかったんだと思う。


だって推しから誘われたんだもん…


普通に嬉しいじゃん。


暑さの限界がきたこともあり、図書館に足を踏み入れると、すぐに学君の姿を探した。



「探してるのって俺?」



すぐ後ろから聞こえた学君の声に振り返ると、「ほんとに来たんだ?」とハニかまれた。


っ、笑ってる…


クールな学君が、わたしにだけ笑ってくれてる…!



「彼方…?」


「あ、うん。課題見てほしくて」


「ん。じゃ、こっち。」



と誘導されたのは学君の隣。