推しとか恋とか青春とか。

え…?



「涼しいし…?」



と付け加えたその言葉を言いながら視線をズラした学君。


これは誘われた…?


学君と勉強するの??



「…この時間からならほとんど図書館に居るから、暇な時は来たら?課題見てあげられるし」


「あ、課題なら……っ、」



真留君と一緒に、と言い掛けたけど辞めた。



「じゃ。待ってるから」


「え?あ、うん。またね」



小さく手を振り、学君の背中を見送ると、足を進めた。


…学君と勉強も悪くない…


これも夏休みの思い出の一つになりそうだし。


でも、学君と2人きりで勉強となると、ぬけがけ…


うわ〜、でも待ってるなんて言われちゃったしな〜。


そんなこと言われたら行かない訳にもいかないよね…?