推しとか恋とか青春とか。

ドキドキ、ドキドキ……


点数を見る前に瞼を閉じ、呼吸と気持ちを整える。


っふぅ…せーのっ……!!


パッと瞼を開き、点数を確認する。



「っ、これ、ほんとにわたしの答案用紙…?」


「ゆに、どうだった?」



隣から顔を覗かせた真留君に点数を見せつける。



「見てっ、この点数!90点だって!!わたしが数学で90点だよ?信じられない」


「すごいすごい!ほんとにすごいっ。ゆに、頑張ったもんね」


「うん!わたし頑張ったもん。うわ〜感動〜」



90点という点数に何度も見惚れる。


こんな最高な点数が取れたのは間違いなく学君のおかげ。


その学君に視線を向けると、気に掛けてくれていたようで目が合った。


嬉しさの余りピースサインを作って見せると、ほんの少しだけハニかんで前を向いた。