推しとか恋とか青春とか。

その隣でひたすら勉強をしている紗枝にも感謝してる。


なんだかんだで付き合ってくれたからね。



「…疲れた…推しが隣に居るって心臓に悪いんだね」


「それは後ろでも変わらないよ。僕も疲れちゃった」



と机に項垂れる真留君を見つめる。


ふわふわのパーマから香るシャンプーの良い香りが鼻を掠めた時、紗枝が立ち上がった。



「じゃ、わたしも帰るね。ゆに、ファイト」


「うん。頑張る」



ガッツポーズを見せつけると、教室を後にした。



「どうする?もう少し勉強して行く?」



と隣に移動してきた真留君の言葉に悩む。


このまま数式を覚えて帰りたい…でも、お腹も空いたし、外は今にも雨が降り出しそうだし…


どうしようかな〜?



「僕はゆにに付き合うよ?」