推しとか恋とか青春とか。

「あ、噂をすればの紫波だよ」



と学君の視線が廊下に向けられる。


そこには友達に囲まれて楽しそうに笑う真留君の姿があり、その中には可愛い女子達の姿も。


…今日の真留君は一層モテモテだよね。


惚れ直した子はわたしだけじゃないはず。



「声掛けなくて良かったの?」


「…うん…後で会うと思うから」


「後で……多分だけど、隣のクラスは打ち上げあると思うよ。優勝したし」


「あ、そっか…そうだよね」


「…ごめん。俺、余計なこと言った…?よね」


「ううんっ!全然!…ありがとね?真留君にバスケ教えてくれて。かっこいい姿を見れたのは学君のおかげだよ」



そう、学君にはちゃんとお礼を言うべきだよね。


余計なことなんてしてないし、言われてもない。


…わたしの思考がダメなだけ。



「…俺達も打ち上げする?…」