推しとか恋とか青春とか。

席に着くと、学君が声を掛けてきたけど、あの真留君を作り出したのはこの人だ。


…余計なことを…


なんて思ってしまうわたしは性悪過ぎる??



「学君の教え方が相当上手だったんだね。シュート3回も決めてたよ」


「…なんかその言い方、皮肉たっぷりなのは気のせい?」


「………。」


「あぁ、なるほど。紫波の活躍は彼方からすれば困るもんね」


「っ、そうだよっ!ほんとに困る…これ以上真留君がモテるのは勘弁だよぉ」


「……でも、紫波は本気で彼方の為に練習してた。だから、今日の活躍は認めてやってよ。いつも紫波が彼方のことを認めるようにさ」


「………。」



ほんと、そうだ…


真留君が苦手な運動をあんなに頑張ってくれたのはわたしの為。


……全部わたしの為…


なのに、わたしったら自分のことばっかり。


こんなの彼女失格で、真留君の隣にいる資格さえない。