推しとか恋とか青春とか。

昼休み、お弁当を食べ終わると早速4組に足を運ばせた。



「どう?居る?」



わたしの背中からこっそり顔を覗かせる朱里に小声で聞いてみる。


…なんかわたしまでドキドキしてきたぁ!


ここに朱里の好きな人が居るって思うとなんか……うん、ドキドキする。



「っ、居る……グランド側の窓際の後ろの席に座ってる人…」



どれどれ?グランド側の…窓際の後ろの席……


…えっ、……うそ…



「っ、朱里の好きな人って……」


「…池田君って言うんだけど知ってる?」


「っ、池田、君…」



まじかぁ〜、池田君なんだ?


これはまさか過ぎる。


てか池田君4組だったんだ?



「池田君ってね、ちょっと強面な感じだけど、すごく優しいんだよ」



…うん、そうだね。