推しとか恋とか青春とか。

「早く仲直りしないと、ほんとに別れさせるよ」


「っ、…仲直りってどうやってするの?」


「そんなの小学生でも分かるよ?謝ればいいんだよ」


「……だよね。許して、くれるかな?…」


「優しい彼氏なんでしょ?だったら許してくれるんじゃない?」


「…うん。ありがとう」



許してもらえるかを心配するより、まずはちゃんと謝ろう。



「翔悟君、わたし先に行くねっ!」


「切り替え早ぁ……頑張れ。」



そう言ってくれた翔悟君の声はわたしには届かなかった。


早く…早く会って謝りたい…!


数分前まであんなに重かった足取りが今ではこんなにも軽やか。


わたしの足取りを重くも軽くもするのは真留君だ。


やっぱりわたしの中心には真留君しかいない。


わたしのことを否定されたとしても、それでも好きという気持ちが変わることはない。