推しとか恋とか青春とか。

気づくと大粒の涙が溢れていて…


制服の袖でそれを拭っていると、「っ、ゆに…」と申し訳なさそうな表情が歪んで見えた。


ゆっくり伸びてくる真留君の手が触れそうになったところを阻止して精一杯の笑顔を作る。



「…ごめん…真留君……今日は先に帰るね?……ほんとにごめんね。」


「っ、ゆに…違「また明日っ」



阻止した真留君の手を離すと、走ってその場から離れた。


……全部悪いのはわたし…


わたしが真留君をあんな風にさせたんだ…


………っ、…でも、やっぱり…それでも真留君には笑ってほしかった…


"気にしてないよ"って…


"居眠りせずに頑張ったね"って…


言ってほしかった。


…クラス替えがあってまだ2日目だよ…?


なのに、もうすれ違いが起きてる……こんなんで大丈夫なのかな?


真留君の気持ちを繋ぎ止めておける自信がない…


っはぁ…今回は結構キテるかも。