推しとか恋とか青春とか。

「紫波とは順調そうだね。この前も2人でいるところ見掛けた」


「え?、」


「仲良くケーキ屋に入って行くところ」


「あ〜、うん!真留君が奢ってくれたんだぁ〜」


「…彼方は紫波を選んで正解だったよ」


「ん?どういう意味?」


「彼方を笑顔に出来るのは紫波だけだと思う。俺も、他の奴でも無理。紫波だけ」


「……そう、かな?…でもね、たまに不安になる。真留君の隣にいるのがわたしでいいのか、とか…いつ愛想尽かされるんだろう?とか。こう見えていっぱいいっぱいだったりするんだよね」



気づくと学君に気持ちを打ち明けていた。


でも、誰かに聞いてほしかった…何も言ってくれなくていい、ただ話しを聞いてほしい…


そんな思いが胸にあった。



「……そんなの不安がるだけ無駄なんじゃない?多分それは紫波も同じだと思う」


「真留君も?」


「そ。だって紫波の奴、もうムクれてる。ほら」



と背後に向けられた学君の視線の先には真留君がいた。