推しとか恋とか青春とか。

今日先輩に呼び出された真留君を見て、その怖さは一気に跳ね上がった。


…先輩を選ぶんじゃないか、って…だってあんなに可愛い人だから。


わたしなんかと比べものにならないくらいに。


だから、もっとわたしも頑張らなきゃ!って思う反面、それが空振りで終わる気もして怖かった。


……気づけばこんなにも好きになってた。


不安や怖さを感じてしまうくらいに。



「ケーキきたよ。食べよ?僕のも半分あげるから」



と笑う真留君を見ると、その不安も怖さも一瞬にして消え去るんだけどね。


でもまたすぐに不安になるんだ…


恋愛って難しいね。



「美味しい?」



ケーキを一口食べたわたしにそう問いかけてきた真留君は、きっとわたしの気持ちを理解してくれてる。



「…美味しい…。」


「良かった。じゃ、僕のケーキもどうぞ」


「…ありがとう………ん、こっちも美味しいっ」



今だけは、この幸せを噛み締めよう。