推しとか恋とか青春とか。

そう言いながら前に座りかけた真留君の制服を引っ張ると、無理矢理隣に座らせた。


これ以上真留君を見ないでほしいから。



「ゆに?どうしたの?」


「…隣が良い。ダメ?」


「ダメじゃないけど………ん。僕も隣が良い」



真留君の笑顔を独占するのはわたしの特権だ。



「でも食べにくくない?大丈夫?」


「大丈夫。それより真留君と離れてたほうが無理」


「…今日のゆに、甘えたさんだね?可愛いぃ」


「可愛いのは真留君だよ。可愛すぎてほんとに困る」


「……じゃ、可愛いは卒業しようかな?」


「え?、」


「どうせなら、かっこいいって言われたいし、思われたいから」



…かっこいい…?


その言葉から連想されるのは、あの夏祭りの真留君。


可愛いを卒業した真留君はあの時みたいにかっこよくなっちゃうの?