推しとか恋とか青春とか。

っ、可愛い…けど今は構ってあげない。


そうやってずっとわたしの後だけを追って来てほしい…


他の子には一切目もくれずに。


というのはやっぱりわたしのわがままなのかな。



「ゆーにっ、」



早足を緩めると、真留君の手が繋がれた。



「久しぶりに一緒に帰るんだから仲良く帰ろ?ゆにの大好物のケーキも奢ってあげるから機嫌直して?ね?」


「ケーキ!?奢ってくれるの?」


「うん。いいよ?食べて帰ろ?」


「うんっ♪」



あぁ、わたしったらほんとに単純なんだから。


我ながら呆れるけど、ケーキには勝てないでしょ。


今日はショートケーキの気分だな〜♪


とすっかり真留君の流れに飲まれたわたしは終始笑顔だったに違いない。


ケーキ屋に着き、真留君がお会計を済ませている間、わたしは場所取りで先に席を確保していた。


お会計を済ませる真留君の背中を見ながら、顔が自然とニヤついてしまうのは許してほしい。