推しとか恋とか青春とか。

「心配しなくても友達ならいるし、彼方さんと友達になる気はないよ。もちろん紫波ともね」



そう言い残すと帰って行った。


友達になる気はないって失礼過ぎない??


そこは友達になってくれても良いと思うんだけど…?


小さくなる池田君の背中にブーイングしていると、真留君が隣に立つ気配を感じた。



「池田と仲良かったっけ?」


「え?あ〜…うんっ!仲良かったよ?」



いや、友達でもないのに仲良いってのはちょっと違うと思うけど。



「ふ〜ん、そっか。でも、あんまり仲良くされると妬けちゃうなぁ。ゆには距離感も近いし」



ローファーを履きながら口を尖らせた真留君だけど、それはこっち台詞でもあるんだよね〜。


あんなに可愛い先輩にまで告白されるなんてさ、真留君の可愛さは封印してもらいたいよ。


だから、妬けちゃうなぁ、はわたしの台詞だ。



「あれ〜?珍しくゆにが不機嫌さんだ?どうしたの?」


「…別にっ。全然不機嫌じゃないもん」



真留君を置いて下駄箱を出ると、嬉しそうに後を追って来る。