推しとか恋とか青春とか。

今日は真留君と帰ろう。


帰ってチョコ作りの練習をすればいい。


昼休みに池田君の元へ行き、そう説明すると承諾してくれた。


久しぶりに真留君と帰れる!嬉しいなぁ〜!


ワクワクした気持ちで迎えた放課後、……のはずが、わたしは1人下駄箱に居た。


というより、真留君を待ってる。


『紫波君っ♪ちょっと話せるかな?』と頬を染めながら真留君を呼び出したのは一つ上の先輩だった。


それも、すっっごく可愛いとかで有名な先輩。


クラスの男子をはじめ、他のクラスの男子もあの先輩のことを可愛いと口にする。


…ま、確かに?間近で見た先輩はすごく可愛かった。


茶髪のボブヘアが似合っていて、目だってクリンクリンで大きくて…ほんと神様は不公平すぎる。



「…彼方さん?」


「あ、池田君…」


「何してんの?今日はデートじゃなかったの?」



そう言いながらローファーを取り出す池田君を横目にため息が漏れる。


そうだよ?デートだよ?あの先輩に呼び出されてなかったら今頃楽しくね。