推しとか恋とか青春とか。

こればっかりは仕方ないと思わない?


じゃないとわたしの命はないも同然。



「いいよ。僕からお礼も伝えとくし」



真留君の言葉にうんうんと頷いて見せるけど、紗枝の厳しい眼差しは継続中。



「真留はゆにに甘すぎ。そんなんだからどんどんゆにが甘ったれになるのよ」


「……すみません。」


「これ以上ゆにを甘やかすのは許さないからね」


「…はい…。」


「これ。ちゃんと自分で返しな」



と再び戻ってきた学君のノート。


昨日はあんなに嬉しかったこのノートが今は邪魔でしかない。


なんてことを思ってごめんなさい学君。


でももうこんな思いは懲り懲りです。


そんなことを思いながら学君を見ると、なぜか目が合った。


まるでわたしの気持ちを読み取られたようで不安になる。