推しとか恋とか青春とか。

「もぉ〜、辞めてよぉ。新年早々泣くなんて」


「っ、だって紗枝がぁ〜…」



嬉しいこと言ってくれるからぁぁ…


あんなの泣かずにはいられないじゃん。


今年は絶対良い年だよぉ!


紗枝から借りたハンカチで涙を拭きながら思い出す。


"ゆにの涙は僕が拭いてあげる"そう言ってくれていた真留君の言葉を…


…嘘つき…真留君の嘘つきだ…!!


ね、真留君、わたし今泣いてるよ?涙拭いてくれるんじゃなかったの?


真留君……会いたいよぉぉ…



「ゆに、」



ほら、もう幻聴まで聞こえてしまう程、わたしは真留君に会いたいんだよ!?


会いに来てよ…そして笑ってよ…



「ごめん紗枝。ゆにのこと借りるね」


「もおっ。さすがに板挟みは限界だからねっ」



…え?……