推しとか恋とか青春とか。

顔の前でパチンと手を合わせ目を瞑る。


お願いお願いお願い!!本っっ当にお願い!!


それほど祈りを込めて手を合わせている。



「ゆにのお願いはもう分かってるよ」


「ほんとっ?」



真留君の言葉にパッと目を開き、笑みを浮かべる。



「はい。出して?」


「えへへへ。さすが真留君♪わたしの良き理解者」



そう言いながらノートを手渡そうとした時、後ろから奪われたノートを目で追う。


学君のノートは紗枝の元へと渡ってしまった。


そしてそのままわたしの頭に振ってきた。



「自分で返しなさい。」


「紗枝ぇ〜、今日だけは大目に見て?ね?お願いっ」


「ダメよ。借りた本人から返却しないなんて失礼過ぎる」


「…でもぉ…」