推しとか恋とか青春とか。

「ほら彼方、次くるよ」


「あ、うん…」



次はちゃんと笑顔を作り、ポーズも決めることに成功した。


一方で学君は相変わらず無表情というか、クールなおすまし顔。


写真系が苦手な意味がよく分かる。


でも、またそこがかっこいいからズルいよね。


プリクラを撮り終え、適当に落書きをしてゲームセンターを出る頃にはお昼を過ぎていた。


と同時に一気に現実に引き戻された感じだ。


ゲームセンターを出ると、急に気持ちが重くなった。



「帰ろっか。」


「…うん。今日はありがとね?付き合ってくれて」


「誘ったのは俺だから、礼を言うのは俺のほう。サンキュー」


「………。」


「彼方?、」


「…学君はどうしてわたしにここまでしてくれるの?…告白断っちゃったのに…」



思えば、学君とわたしは今同じ気持ちで居るんじゃないかな?