推しとか恋とか青春とか。

……らしい。



「え、なんで?学君が帰る理由は「彼方が居ない学校は楽しくないから」


「え、…」


「それが理由。」



そんな理由を言いながら先にローファーに足を突っ込んだ学君は、どうやら今日から不良の仲間入りをするみたいだ。


不良の仲間入りさせたのはわたし…じゃないよね?


だってわたしは不良じゃないし!


とその時、「お前等何してる?チャイム鳴ったぞ?」と声を掛けて来たのは、よりによって生徒指導の先生。


またこの先生が厳しいとめんどくさいのだ。


この先生に見つかったのは運の尽き……教室に行かないと、と学君に視線を向けると、そこには何か悪いことを企んでるいるような顔をした学君の顔が…



「彼方っ、行こっ。」


「えっ?あ、ちょっと…っ、」



わたしの手を強く掴んだ学君は風のように走って行く。



「お前等ーっ!どこに行くんだーっ!!」