推しとか恋とか青春とか。

そう言い残すと、先に歩いて行ってしまった。


小さくなる真留君の背中を見つめながら、この状況の整理を試みる。


なんで…?何がダメだったの?


わたしの何がダメだった?…


あぁ、ダメだ……


"好きになれない"そう言われたことが深く刺さり過ぎてもう何も考えられそうにない。


…遠回しに振られてるし…?


……ははっ、…振られてんじゃん、わたし…



「彼方…?」


「学君…」


「…朝礼もう鳴るけど…?」


「うん……わたし帰るね。」



こんな気持ちのまま授業は受けられないし、真留君の隣に居れる自信もないから帰るしかない。


うん、もう帰る!そして、頭を冷やす。


踵を返し下駄箱まで来ると、「彼方っ、」となぜか学君が走って来た。



「…俺も帰る。」