推しとか恋とか青春とか。

スクールバッグに紛れる学君のノート…


明日どうやって返そう?


何がなんでも女子の目に触れないように返さないと…そう考えると気が重くなる。


借りたはいいけど、返すのにここまで悩むことになるとは。


その悩みは、日付が変わる頃まで続いた。


結局返却方法を思いつかないまま翌日を迎え、朝礼まで終わった。


数学の授業は4限目だから、それまでにどうにかして返さないと…!



「ねねね、真留君。」


「んー?」


「学君のノートなんだけど、どうやって返せばいいと思う?」


「え、まだ持ってたの?てっきり返したとばかり思ってた」


「そんなタイミングなかったじゃん」


「タイミングというより、下駄箱に入れるとか、机の中に入れるとか、色々手はあったでしょ?」


「…確かに。」