推しとか恋とか青春とか。

「それがどうかした?」


「…このカーディガンにはお世話になったな、って」


「あ、文化祭の時?」


「それもあるけど、わたしが泣いた時に着てたのもこのカーディガンだったよね。だからって言い方は変だけど、このカーディガンが好きなんだよね」



真留君の匂いがするこのカーディガンがとても好き。


今も触れただけで真留君の匂いが鼻を掠める。


…わたしは匂いフェチ…?



「じゃ、ゆににあげる。」



そう言った真留君は、ハンガーからカーディガンを取ると渡してきた。



「貰えないよっ」


「どうして?好きって言ってくれたのに?」


「それは真留君が着るから意味があると言うか…わたしが持ってたら真留君の匂い消えちゃうから…」


「……ゆに、僕の匂いが好きなの?」



真留君の問い掛けにハッとするけど、すでに遅しだ。


わたし、ドン引き発言しちゃった…!?


うわ……っ、