推しとか恋とか青春とか。

「だから、もう変に気使ったりしてくれなくていいからね?ゆにに気使われるのは結構凹むから…」


「…真留君…、」



そっか、そうだよね。


友達に気使われるのってつらいよね。


それに、紗枝だってわたしに期待なんてしていないだろうし。


紗枝のことだから、自力で真留君のことは堕とすだろう。


…わたしの出る幕無し。


ってことで、大概で帰らないとだね。


また明日から学校で会える訳だし。



「そろそろ帰るよ。また明日学校で会おう?」



立ち上がりながらそう言うと、続くように真留君も立ち上がった。


そのままドアに足を向けると、ドアに掛かるものに目が止まる。


文化祭の時に借りたあのカーディガンだ。


そのカーディガンに無意識に伸びた手。