推しとか恋とか青春とか。

夏祭りで撮ったツーショットの写真…


わたしも写真立てに入れて部屋に飾ってるんだよね。


お気に入りの写真だから目が止まるところに飾ってる。


それは真留君も同じみたいだから嬉しいな。


とその時、部屋いっぱいに響いたチャイム音。


少しすると、真留君の声が玄関のほうから聞こえてきたけど、すぐに静かになり部屋に姿を現した。



「お客さん?」


「紗枝だよ」


「紗枝っ!?もう帰っちゃったの?」


「うん。どうして?」


「…紗枝に悪いことしちゃったな…わたしも帰るよっ」



そうだ、真留君はこう見えても病人だもん。


遊びに来たんじゃなくてお見舞いで来たんだから、長居は出来ない。


わたしも早いところ帰らないと。



「…ゆにはもう少し居てよ…」



わたしの行動を阻止するように手首を掴んだ真留君の瞳が捉えて離さない。