推しとか恋とか青春とか。

それから数日が経ったある日のこと、珍しく真留君が欠席をした。


欠席理由は風邪らしいんだけど…


確かにここ最近の真留君は咳込んでいた気がする。


昨日は口数少なかったし…


それで、紗枝に放課後お見舞いに行こうと声掛けたんだけど、塾があるとかで見事に断られてしまったわたしは泣く泣く1人で行くことに。


真留君の家は以前聞いていたから知ってるんだけど、こうして足を運んだのは今日が初めてだったりする。


…なんか緊張するなぁ。


ここに来る途中、真留君の好物は手に入れたから手ぶらは回避できたけど、買った後に後悔した。


風邪の時にはきつい食べ物ばかりを買ってしまっていたから…


それも甘い物ばかりという。


……ガッカリさせちゃうかな?


でも、もうここまで来てしまったし…、と顔を上げる。


確か真留君はマンションの10階に住んでるんだよね?


意を決してインターフォンを鳴らすと、すぐに真留君の声が聞こえた。


ここに来る前に一応連絡を入れておいたから、構えていたのかもしれない。