推しとか恋とか青春とか。

「泣いたの?」


「え?なんで?泣いてないよ」


「嘘。目が赤いし、涙の跡が残ってる…」



と親指で涙の跡を拭き取る真留君にドキッとする。


…これは真留君にも警戒心が必要…?



「なんで泣いたの?酷いこと言われたの?」


「……ううん。これは嬉し涙ってやつ!ほら、初めての告白だったからさ?やっぱり嬉しいよねっ」


「…ゆに…、もう泣かないで?…それが嬉し涙だとしても、僕が居ないところで泣かないで?」


「っ、……」


「これからゆにの涙は僕が拭いてあげる。そして、僕がたくさん笑わせてあげる」



…ほら、やっぱり真留君は男らしい。


これのどこが女々しいの?


真留君は誰よりも男らしくて頼もしいよ。


……だから、余計悔しいんだ…


紗枝が真留君を好きになったことが。