推しとか恋とか青春とか。

「ね、真留君。」


「んー?」


「明日からなんだけど、紗枝と帰ってあげてほしい」


「紗枝と?」


「うん。ほら、ああ見えて紗枝は寂しがり屋なところあるみたいだし、これまでずっとわたしと帰ってくれてたでしょ?だから次は紗枝と帰ってあげて?」


「…うん…それは別に構わないけど…」


「紗枝のこと、ちゃんと守ってあげてね?無愛想だけど可愛いから友達として心配だもん」



これで良い……これで。


こうやって裏で紗枝の応援をするのが友達としての役目。


このまま2人が付き合ってくれれば万々歳……なはずなのに…


…痛い……どうしてか、胸が痛い。


そして苦しい。



「でも僕はゆにも心配だよ?可愛いから」


「わたしなら平気。足には自信あるし、走って帰るよ」