推しとか恋とか青春とか。

『今の子見た?可愛かったね!』


『子犬みたいだった〜!』



他校の女子たちとすれ違いざまに聞こえてきた会話。



「だって。真留君」


「んー。子犬か〜…悪くはないね」


「悪くないんだ?」


「だって子犬可愛いじゃん?」



とニッコリ笑う真留君は、確かに子犬みたいで可愛い。


そして、最近当てたふんわりパーマが似合っていて、プードルみたい。


子犬……うん、真留君は子犬だ。



「ゆに、僕のこと見過ぎだよ。穴が空いちゃいそう」


「可愛いな〜と思って。」


「ゆにも十分も可愛いよ。僕はゆにのまん丸の顔がすごく好き」


「まん丸……それって褒めてる?」