推しとか恋とか青春とか。

ま、そう思ってたけど、今は学君と楽しむつもりでいるから問題ない。


この学校一のモテ男と文化祭を回るという思い出も悪くないはず。



「俺が無理言って誘ったのに今更何言ってんだろうな」


「あははっ、ほんとだよぉ。今日は楽しもうね!」


「…ん。」



短く返事した学君だけど、嬉しそうにしてくれていて、なんだかわたしも嬉しい。


今日まで実行委員という大役も頑張ってきたし、この文化祭誰よりも楽しんでやる!


その為にも、この最後の仕事を果たさなければ。


と向かったのは更衣室。



「来た来た、彼方さんはこれ」



そう言って渡された衣装は…



「ウェディングドレス…?」


「そ。パートナーの瀬ノ上君はタキシードだよ」


「っ、タキシード!?」