推しとか恋とか青春とか。

そして、迎えた文化祭当日…



「まず、これまで実行委員をやってくれた瀬ノ上と彼方に拍手」



先生の声で拍手が送られる中、わたしの気持ちは落ち気味。


なぜなら、隣が空席だからだ。


紗枝に聞いたところ、寝坊したとかで遅刻して来るらしいけど、真留君が寝坊も遅刻も珍しい。


実はあれから真留君と少しだけ気まずかったりする。


そう思ってるのはわたしだけかもしれないけど、真留君の笑顔がどこか違和感がある気がして…


でも、以前と変わらず普通に接してくれる真留君。


お疲れ様会もしてくれるみたいだし、わたしの気のせいかな?



「ゆに、実行委員お疲れ様。」



紗枝の労いの言葉を背に俯く。


…真留君、今日来るよね?…


そう思った時、ドアの開く音がした。



「紫波〜、文化祭当日に遅刻か?」