推しとか恋とか青春とか。

真留君なら、きっと笑って承諾してくれるはず。


うぅ…ごめんね真留君…


次の日の朝、早速真留君に声を掛けた。



「真留君、文化祭のことなんだけど…」


「うん。どうかした?」


「…ごめん…わたし、学君と回ろうと思う」


「………。」


「っ、真留君…?」


「…そっか。うん、分かった。楽しんでね?」



そう言って笑った真留君の笑顔はどこか苦しそうで、そこからはいつもの癒しを感じられなかった。


無理して作ったような…そんな笑顔。


いつもみたいに笑ってくれると思ってた…


大丈夫だよ、そう言って。


…なのに、……ごめんね、真留君。


この日、真留君は保健室に行ったまま戻って来なかった。


顔を覗きに行こうにも委員会が邪魔をして行けなかった。