好きって言ってもいいですか?

「やだ・・・・謝らないで・・・」




「高野・・・もう俺は・・・




お前を幸せにはできないんだ」




「やだ・・・昌・・・・お願い。




そんな事言わないで」




高野が俺に涙ぐんだ視線を向ける。




「私、アノ時・・・どうかしてたの。




昌が私のタメに変わってくれたのは




嬉しかったのに・・・




それなのに、今まで昌に見向きもしなかった女が




ドンドン昌に近寄るようになって・・




昌の事、信じられなくなってる自分がいたの。





そんな時に元彼が近くに来て・・・




心の中の穴を彼に埋めてもらおうとしてしまったの。」





「高野・・・もう俺もお前も27だよ。




そろそろ大人になってもいいと思うんだ。




じゃーな。もう・・・会わないよ」




俺は踵を返して講堂の扉に手をかける。




「待って・・・昌・・・・!




待って~!!!!!・・・・・」




後ろから高野の悲痛な声が聞こえてきたけど




俺の足は止まらずに




呪縛の中にいた俺は




俺の心は





愛しい翠の元に向かって行った。