好きって言ってもいいですか?

「昌!!待ってたのよ」




高野がフワリとスカートをなびかせながら




俺に近づいてくる。




「なんか用?」




さっきまでの幸せな気分を害されたようで




俺の口からは自分でもびっくりの




低い声が出た。




「もうっ!顔が笑ってない!!




今日、あなたの誕生日でしょ?




お祝いしようと思って来たのよ。」




彼女は少し顔を染めながら俺の腕に




スルっとまとわりついてきた。




「高野。




もう、関係ないって言わなかったっけ?




高野に祝ってもらわなくても俺大丈夫だから。




もうここにも来ないでくれ」




「昌・・・私は・・・」




彼女の笑顔が少し曇り、俺の腕に




掴まっていた腕の力が強くなる。




「昌、私はあなたのそばにいたいだけなのに・・・




それさえも、許してくれないの?」




彼女の口からそんな言葉が出たかと思うと




いきなり腕を引っ張られる。




はっ?・・・・




その瞬間、俺の思考が完全に停止した。