好きって言ってもいいですか?

会社に急ぎ足で向かう。




少し、遅れそうだと腕時計を見ながら小走りに進む。




そんな俺の肩をポンと叩きながら翔も一緒に並ぶ。




「よっ。はよぅ。どうしたんだ?



いつもはこの時間に出勤なんてしないだろ?」




「今日は、ちょっと寝坊したんだよ・・」



「ふーん・・・」




翔が大きなアクビをしながら、俺の顔を覗きこむ。




「なんかあったんだろ?」




翔の鋭い指摘に思わず焦る。




「・・・なんで?」




「ん?そりゃな、こんだけ一緒にいて



お前の表情が違うことに気づかない俺じゃねえよ(笑)」




翔の爽やかな笑顔が俺の心に安心感を与えてくれる。




「昌」




そんな翔と俺に聞きたくない彼女の声が聞こえた。