先生のおかげ

ー5月3日ー



今日は検査結果が出る日だ。






今日の朝食はご飯、味噌汁、サラダ、牛乳だ。



私の家では両親ともに忙しいので月初めにご飯代をまとめて渡される。なのでほぼ毎日コンビニやテイクアウトでご飯を済ましていたのだ。


だからなのだろう、余計に病院食が不味く感じる。








ちまちまと朝食を食べているところに朝倉先生がやってきた。



(おはよっ、よく眠れた?)


「せんせい、おはようございます、」





(どうかした?全然ご飯減ってなさそうだけど体調悪い?)



「いや、あんまり味がしないから、」



(たしかにねっ!でもちゃんと食べないと体調良くならないからしっかり食べようね!)


「…はーい、」


渋々ご飯を口に運ぶ



「…パクッ」







私の手が止まっていると



すぐさま、


(だめだよ、あと3口は頑張ろうね)

と言われた。

「もう、おなかいっぱいです」



(だーめ、食べなかったら点滴することになるよ〜)


ん?今点滴って言いました?


「ッ!…それだけは嫌です!」




(でしょ?じゃああとちょっと頑張って!)




そう言われ、先生に見守られながらやっとのことで食べ終えた。





(よく出来ました!)



先生私の事絶対小学生扱いしてる!



(あとさっ!敬語じゃなくていいよ!)



「え、あっ、はい分かりました」


(あははっ、もう敬語使ってるよ!)



「あっ、ほんとだ!、頑張ります笑」



(うんっ、じゃあ早速だけど診察させてね)




最悪だぁ、これもなれないといけないのかぁ、はぁ、、




(はい、体温測って)





ピピッ



(見せて、)




(…36.5)



(うん、大丈夫そうだね)








それから診察をパッパっと終わらし、いよいよ本題の検査結果の時間が来た。


先生の顔つきが変わった。





何か悪い病気だったのだろうか、私はドキドキして、握りしめている手のひらに汗をかいている。